【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「ここか?ここはサロンだな……食事も出来るホールのような部屋だ」
「まあ……!そんな部屋があるのね、入ってみましょう」
「うん!」
私の言葉にソフィアもワクワクした表情で頷いている。
ゆっくり扉を開くと、壁側には豪華なソファが並び、アンティークなテーブルに豪華な調度品などが並べられていて、船の中だというのに王宮のサロンを見ているような一室だった。
そのソファにマリアが一人で座っているのが目に入ってくる。
「皆、遅ーい!待ちくたびれちゃったわよ」
「この部屋、素晴らしいわね……船の中にこんな素敵な部屋があるなんて」
「凄いわよね!私も興奮しちゃった!それにここに座って天井を見てみると……」
マリアの視線の先を私も追ってみると、天井は天窓のようになっていて、今日の雲1つない美しい青空が綺麗に見る事が出来る。
「わあ…………素敵……」
「でしょ?夜になったらもっと綺麗だろうなぁ」
確かに夜で晴れていれば、沢山の星々が見られるでしょうし、お酒を飲みながら……なんて想像してしまうわ。
感動する私たちをよそに、ヴィルが不機嫌そうな声でマリアに言葉を返した。
「今日は3時間程度の船旅だから夜の景色は見られないぞ。この窓は明かりを取り入れる為のものだしな」
「なっ、それくらい分かってるわよ!」
ヴィルにしてはとても辛辣な返しね。
何か気に障る事でもあったのかしら……私がそんな事を考えていると、マリアが何かに気付いたかのようにニヤリとしながらヴィルへと言葉を返す。