【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「ふふっ……分かったわ。あなた、自分がオリビアに紹介出来なかったから苛立っているんでしょ?お子ちゃまね~~」
「なっ!…………っ」
そういう事――――ヴィルって結構ロマンチストよね。
何だか恥ずかしい事を言われた気がしたけれどその辺はスルーしておく事にした私は、ソフィアを膝の上に乗せて、天窓を見てみる事にした。
隣りにはイザベルが座っていて、3人で空を眺める。
「綺麗ね……吸い込まれてしまいそう」
「きれい…………」
「こんな時間もいいものですね」
大好きな人達とこうしていると、時間がとてもゆっくりと流れているように感じて、心が満たされていく。
船の揺れに身を委ねながら、ゆらゆらと穏やかな時間……周りではマリアとヴィルが売り言葉に買い言葉の押収をしているようだけれど、私たちの周りだけはゆったりとした空気が流れていたのだった。
~・~・~・~・~
「そうだ、マリーの様子を見に行きましょうか」
「うん!」
「そうですね」
具合が悪そうだったマリーの様子が気になった私は皆に提案し、この階の一室で休んでいるマリーのもとへと向かう事にした。
どこの部屋で休んでいるのかは聞いていないけれど、それほど部屋が多いわけじゃなかったので、すぐにマリーが休んでいる部屋へとたどり着いたのだった。
ちょうど船長室の真下辺りかしら?もう少し船首寄りかもしれないけれど、そこのソファで横になっているマリーの傍に、ガイアス卿が椅子に座っている光景が目に飛び込んでくる。