【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「大丈夫よ、ヴィル。特に話す事もないし、大人しくしているから」
そう、何もなければ大人しくしているつもり。
失礼な事を言われた場合は……大人しくしているかは分からないけれど。
私の笑みが意味深だと思ったのか、ヴィルは困惑しているように見える。
心配してくれる気持ちは有難いけれど、中身が30代なので少し緊張はするものの、国王が怖いとかはないのよね。
やっぱり国王もねっちょり系なのかしら…………そっちの方が心配かもしれない。
国王陛下のイメージをあれこれ想像している内に、とても頑丈そうで重厚な造りの扉に到着した。
扉の前にいる衛兵は槍を交差させ、まだ中に入れさせまいと構えている。
「この先は護衛の方が入る事は出来ませぬ。ヴィルヘルム王太子殿下とそのご婚約者であるオリビア様のみとなります」
「承知した。ゼフとイザベル嬢はここで待っていてくれ」
「「はっ」」
二人は声を揃えて返事をした。
イザベルも貴族令嬢なのにと思うけれど、国王陛下に謁見出来るのは陛下が許可した者のみだものね。
戦場に入るような気持ちになりながらヴィルと目配せをし、意を決して扉の中へと入っていったのだった。
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今週は水曜日あたりにもう一話更新します~~いよいよ謁見!
よろしくお願いいたします~~!<(_ _)>