【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「オリビア様、いってらっしゃい」
「ソフィア、ありがとう」
私の天使――――ちょっぴり緊張していたのが伝わったのかしら。
可愛らしい笑顔で私の心をほぐしてくれるソフィアをぎゅうっと抱きしめ、謁見の為に部屋を後にしたのだった。
部屋の外へ出るとゼフとイザベルが待っていた。
「イザベルも一緒に来てくれるの?心強いわ」
「オリビア様をお守りする為に来ておりますので」
滅多に笑顔にならないイザベルがニコッとぎこちなく笑顔になる。
私を安心させる為に笑ってくれてるのよね。
イザベルはお友達だし護衛にはしたくないのだけれど、こうやって傍にいてくれるとやっぱり心強いわ。
「ありがとう、イザベル」
私が感謝の気持ちを返すと、頬が少し赤くなった。イザベルが照れている……可愛い……!
私が男性だったら間違いなく惚れているに違いない。無自覚恐るべし。
イザベルの隣りにいるゼフは相変わらず無口だけれど、私と目が合いペコッと挨拶をしてくれた。
2人が並んでいてくれると無敵のような気持ちになってしまうわね。
そんな事を考えながら歩いていると、ヴィルが手を握ってきて「君は私の隣りにいてくれればいいから」と笑顔で声をかけてくれる。
これは私が緊張していると思って、気遣ってくれているのかしら?
なんて返せばいいのか戸惑ってしまい、ニコッと笑顔を返す。