【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
すっかり興ざめのような形でゼフとラスの睨み合いは終わり、それ以降は2人とも大人しく湯に浸かっていたのだった。
そこへレジェク殿下が思い出したかのように、明日の提案をしてくる。
「そういえば明日、私があなた方に王都を案内して差し上げたいと思っているのです」
「それは結構です」
「わぁぁぁそれは楽しそうですね!」
私が断ったにも関わらず、ラスが大きな声で喜びを露わにする。
「ほら、このように幼気な少年の心を無下にしてもよいのですか?まぁ、あなたは来なくても結構です。オリビア様やソフィア様に言えば行きたいと言ってくれるでしょうし、彼女たちに接触した方が良さそうですね」
――ザバァァァァッ――
レジェク殿下の言葉に私とゼフが同時に立ち上がる。
「結構だ、皆には私から言うので」
「そうですか。では決まりですね」
殿下の言葉にまんまと乗せられ、一緒に行動する事になってしまった事に気付く。
しかし私がいないところでオリビアたちに接触されるのは危険だ。
ここは大人しくついていく事にするか…………ここの温泉は女湯と壁一枚しか隔てるものがない為、女性陣の声もよく聞こえてくる。
レジェクにはマリアが聖女だと伝わってしまったと思ったのだが、今のところ殿下の方に動きはなさそうだ。
「はぁ…………」
ラスの怪しい動きもあってバタバタした入浴になってしまったな。
しかし、オリビアの(胸の)話が聞けて、不覚にもほんの少しだけ良い時間になったなと思ってしまう自分がいたのだった。
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まだ正体不明のラスですが、次からドルレアン国二日目になり、徐々に物語が動いていきます~~^^
よろしくお願いいたします!<(_ _)>