【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
徐々に微動がおさまっていき、私の聖力で山全体のエネルギーを全て包み込むと、すっかり微動がしなくなった。
「よし、上手くいったわ。この力をどうしようかな~~全部散らしてしまった方がいいんだろうけど、いっぺんには無理ね」
少しその場で考えて、いい事を思いついてしまう。
そうだ、そうしよう。
私はウキウキと岩肌に手を添えると、また聖力を使い始めた。
体全体が光り出す――――この時の私は、自分が天才的な閃きをした事に浮かれていたので、自分の行動を誰かに見られているかもしれない事をすっかり失念していたのだった。
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ビシエラ山で聖力を大量に使った私は、くたくただったので部屋で少し休んでいると、気付いたら夕方になっていた。
もうオリビアたちが帰ってきているかもしれないと彼女の部屋を訪ねると、ちょうど帰ってきたところで皆が部屋に集まっていた。
「マリア、ただいま!」
「オリビア!おかえりなさい!帰ってきていて良かった~~ちょうど話したい事があったの。ビシエラ山の事で」
「何か分かったのか?」
私がオリビアと話しているところに、ヴィルが興味深々で間に入ってくる。
「何よ~~私が聖女として優秀だって、認めてくれるなら話してもいいわよ」
「なんだそれは……別に、もともと優秀だとは思っている」
「え、そうなの?!」