【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】

 いつの間にかレジェク殿下もいて、マリアの城をまじまじと見ている。


 「ちょっと――奇妙って何よ!!こんなに可愛らしい城は世界に1つだけなんだから!」


 確かに可愛らしいと言えば可愛らしい……でも城と言われなければ、ただのお家というか、ドーム球場みたいな丸っこい感じ。

 そんな事を考えていると、レジェク殿下がさらに追い打ちをかけてくる。
 

 「奇妙というか、珍妙?」


 マリアは憤慨し、「コラ――!!」と言いながら、言い逃げしたレジェク殿下を追いかけて行った。

 私は、他国の王太子を追いかけ回せるのはマリアくらいかもしれない……と遠い目をしながら思ったのだった。
 

 そうやって各々楽しんでいるとあっという間に時間は過ぎ、お昼ご飯の時間がやってくる。


 「そろそろお昼にしましょう!」

 「「はーい!」」


 マリアとソフィア、ラスが声を合わせて返事をする。

 すっかり子供の顔をしちゃって、みんな可愛いわね。


 「あ~~お腹空いた!マリーさん特製のお弁当、美味しそう!!」

 「本当ね!朝から大変だったでしょう」

 「いえいえ、皆様の為に張り切って作らせていただきました!」


 やっぱりマリーには敵わないわね。

 敷物の上に素晴らしいランチを広げ、皆で頬張りながら、穏やかな時間がゆっくりと過ぎていったのだった。
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