【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
彼の言葉を聞き、ますます願望は確信に変わっていく。
オリビアが確認し、それは決定的になっていった。
やっと……やっとだ…………ようやく見つけた。
ここにいるのはほんのひと握りだろうけど、私にとっては今まで積み重ねてきたものがようやく実を結び、希望が見えた瞬間だった。
「君の名は?」
「レイバン……何でおじさんがオレなんかの名前を聞くの?」
「おじさんではない、お兄さんだ」
「ヴィル!」
オリビアにツッコまれようとも、おじさん呼びは看過する事は出来ないな。
後にイザベル嬢やゼフにも哀れまれてしまう事になるのだが、まぁそんな事もいいだろうと思えるほど、私の胸は安堵の気持ちでいっぱいになっていた。
ゼフにニコライと父上への伝令を飛ばすように指示を出す。
これでドルレアン国の国王と話し合う事が出来る……レジェクも私の要望にすぐに了承してくれた。
前なら言葉を濁し、自分にはどうする事も出来ないと下を向いていたのに……色々と吹っ切れてくれたのは、我が国にとってはありがたい限りだ。
この男がトップに立ってくれれば、今より友好的な関係を築けるのにな。
そんな事を考えながら、マリーベルやソフィアが待っている馬車へと戻っていったのだった。