【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
「あなた……ソフィアをどうする気?」
私が質問をすると、グッと小剣が首に食い込む感覚がする。
「…………っ」
「それはあなたに答える必要はないかと思います。彼女と血の繋がりもないのに」
この子はどこまで知っているのだろう。
まさか最初から知っていて私たちに近付いているの?彼の目的をドルレアン国も分かっていて私たちに近付けたの?
いえ、ソフィアを連れて行く事はドルレアン国に伝えていないのだからこの国が関わっているとは考えられない。
じゃあ、なぜ……首に剣を突き付けられている恐怖と、ラスの不可解な行動に頭が混乱して考えがまとまらない。
ただ1つ言えるのは、ソフィアの事は命に代えても守る、ただそれだけよ……!
血の繋がりがないから何だって言うの。
私はこの世界に転生してこの子に出会い、自分の子供を失った私にとって、彼女の存在にどれだけ救われてきたか。
「ソフィアを返して」
「ふふっ、おかしな事を言うなぁ。それはこちらのセリフ」
息がかかるほどの距離まで顔を近付け、嬉しそうに笑うラスをただ見つめるしか出来ない。
そして彼のニッコリと笑う口が驚くべき言葉を放った。
「僕のお姫様を返してね」