【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】


 ラスは皆の登場にあまり驚いている様子を見せない。

 私の方が混乱し、この状況を理解するのに時間がかかっていた。

 ヴィルがラスに対して衝撃の事実を話し始めるので、私の頭はますます混乱していくのだった。

 
 「ラス……ラスクル。お前がそろそろ動くだろうなと思っていた。それにソフィアがターゲットだった事も」

 「へぇ、分かっていたの?どうして分かったんだろう」

 「最初からソフィアだったのは分かっている。彼女に対する態度、視線、言葉遣い、全てに特別な感情が含まれていた。ソフィアにはずっとゼフを付けていたのでこの日まで動けなかっただろう?」

 「……やっぱりね。このお兄さんが邪魔過ぎて本当に動けなかったんだ~~夜もバルコニーに待機してるし。ようやくいなくなったから動いたのに、罠だったというわけ」


 私は2人の会話を聞き、色々な事を思い出しながら事実を繋げていく。

 ゼフって夜はバルコニーに待機していてくれたのね。そうやって毎日この部屋の警護をしていてくれたとは。

 私たちが炭鉱に行く時もゼフはソフィアに……水遊びの時に炭鉱で事故があった時もゼフがソフィアのそばにいた。

 ずっと、ずっと、ラスから守る為だったというの?

 
 「一人の男の子を皆でって気がすすまないんだけどね」


 ニコライ様が肩をすくめながら話すと、隣りのイザベルが呆れたような口調でツッコミを入れた。
 

 「ニコライ卿、そのような事を言っている場合ではありませぬ」

 「婚約者に叱られたので仕事をするとしますか」

 「婚約者じゃありません!!」

 「痴話げんかはよそでやってくれないかな~~子供だと思っていると痛い目見るよ?」

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