【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
イザベルとニコライ様のやり取りに、ラスが会話をするように言葉を返した。
でも内容は可愛くない。
そしてソフィアをそっと床に寝かせた……その時のラスの表情がとても柔らかくて。
なんて表情をしているの。
私がラスに釘付けになっていると、次の瞬間、彼の姿がフッと消え、室内には剣と剣がぶつかり合う音が響く。
――――ガギィィィンッッ!!!!――――
瞬時にニコライ様に斬りかかり、ニコライ様は彼の小剣を柄で受け止めていた。
斬撃がぶつかり合う音だけが響き、私の目には剣筋などは全く見えない。
速すぎる……!
ラスも凄いし、ニコライ様も凄い!!
すぐにイザベルが参戦し、ラスは2人を相手しながら全て受け流している。
そしてまたしても姿が消え、今度はゼフが応戦していた。
この子…………こんなに小さいのに、戦いを叩き込まれているの?
私は異様な光景に声を発する事が出来ずにいると、私のもとへヴィルが駆け寄ってきた。
「オリビア、怪我はないか?!」
「私は大丈夫……でもこの戦いを止めないと……!」
ソフィアを助けようとベッドから飛び降りたけれど、皆の動きに腰が抜けてしまっていた。
ヴィルに支えられながら立ち上がった時、室内にマリアの声が響き渡ったのだった。
「スト――――ップ!!!」