婚前どころか、フリですが ~年下御曹司?と秘密の溺甘同居~
「あ、そっか。ここに住んでるから恋人として同居の必要があったんだね。 ここは守衛が厳しいからねぇ。将来を約束した婚約者でぎりぎり通るって感じか」
「詳しいですね、小春さん」
夏樹くんが不思議そうな顔をする。そっか、言ってなかったっけ。別にわざわざ言う必要もないかなって思ってたけど。
「実は、実家がここなの。 って言っても、ほぼ屋敷と名前が残ってるだけなんだけどね。ここからだと、15分くらいのところかな」
「そうだったんですね。 一色家…ベリが丘の旧華族に名前があった気がします」
「よく知ってるね。 今はもう無名もいいところなのに」
「たまたまです! それより、ご挨拶に伺わないとですね」
夏樹くんが大真面目な顔で言うので、慌てる。
「え、挨拶!? そんなのいいよ!」
「駄目です。 大事な娘さんを預かる身なので」
「で、でもさ、そのうち夏樹くんの許嫁の話が無事になくなって、私と付き合う理由がなくなったら、その時は? めんどうが増えるだけだと…」
言いながら、私は気づいた。そもそも、夏樹くんは私とこうなった以上、普通に終わらせるつもりは無いのでは…?
「それはその時に考えます。 小春さんはとりあえず、この家に慣れてください。安らげる場所じゃないと、意味がないから」
「はーい」
上手く丸め込まれた感が拭えないけど、たしかに今はこの家に慣れることのほうが大事かも。
こんな豪邸だとは思ってなかったから、しばらくは落ち着かないなぁ。
「詳しいですね、小春さん」
夏樹くんが不思議そうな顔をする。そっか、言ってなかったっけ。別にわざわざ言う必要もないかなって思ってたけど。
「実は、実家がここなの。 って言っても、ほぼ屋敷と名前が残ってるだけなんだけどね。ここからだと、15分くらいのところかな」
「そうだったんですね。 一色家…ベリが丘の旧華族に名前があった気がします」
「よく知ってるね。 今はもう無名もいいところなのに」
「たまたまです! それより、ご挨拶に伺わないとですね」
夏樹くんが大真面目な顔で言うので、慌てる。
「え、挨拶!? そんなのいいよ!」
「駄目です。 大事な娘さんを預かる身なので」
「で、でもさ、そのうち夏樹くんの許嫁の話が無事になくなって、私と付き合う理由がなくなったら、その時は? めんどうが増えるだけだと…」
言いながら、私は気づいた。そもそも、夏樹くんは私とこうなった以上、普通に終わらせるつもりは無いのでは…?
「それはその時に考えます。 小春さんはとりあえず、この家に慣れてください。安らげる場所じゃないと、意味がないから」
「はーい」
上手く丸め込まれた感が拭えないけど、たしかに今はこの家に慣れることのほうが大事かも。
こんな豪邸だとは思ってなかったから、しばらくは落ち着かないなぁ。