婚前どころか、フリですが ~年下御曹司?と秘密の溺甘同居~
「いいよ、ありがとう。 美味しいね、ケチャップ加減がちょうどいい。卵もふわふわ」
答えると、彼はふわりと笑って頷く。
それにしても、食べてみますかって…この子ってばなんの躊躇いもなく。ここで間接キスを想像する私の方がおかしいの?
ありきたりのない、でも事実をぺらぺらと話して誤魔化す。きっと深い意味はないのだ。ただ、美味しいねって共有をしてくれようとしただけ。
翔くんと同居を初めて3週間とちょっと。なんだかんだでお互い予定があって休日を過ごすのは初めてだからか、今日は本当に朝から翔くんのことしか考えていない。オムライスは美味しいけど、翔くんが美味しそうに食べるからそれも嬉しい。これが母親の気分なのかな。
この間の高級レストランではお会計をさせてもらえなかったから、ここは私が持つというと彼は全力で遠慮してきた。でも、先輩としても人としても譲るわけにはいかない。そもそも全然分があっていないのだから。最後には翔くんが納得してくれた。「じゃあ次の時は俺が」なんて言われてしまったけれど。
レジを担当してくれたのはやっぱりさっきの店員さん。何も無かった。まあ、あるわけないか。なんて思っていた時。
「あの、よければ連絡先教えてもらえませんか!」
答えると、彼はふわりと笑って頷く。
それにしても、食べてみますかって…この子ってばなんの躊躇いもなく。ここで間接キスを想像する私の方がおかしいの?
ありきたりのない、でも事実をぺらぺらと話して誤魔化す。きっと深い意味はないのだ。ただ、美味しいねって共有をしてくれようとしただけ。
翔くんと同居を初めて3週間とちょっと。なんだかんだでお互い予定があって休日を過ごすのは初めてだからか、今日は本当に朝から翔くんのことしか考えていない。オムライスは美味しいけど、翔くんが美味しそうに食べるからそれも嬉しい。これが母親の気分なのかな。
この間の高級レストランではお会計をさせてもらえなかったから、ここは私が持つというと彼は全力で遠慮してきた。でも、先輩としても人としても譲るわけにはいかない。そもそも全然分があっていないのだから。最後には翔くんが納得してくれた。「じゃあ次の時は俺が」なんて言われてしまったけれど。
レジを担当してくれたのはやっぱりさっきの店員さん。何も無かった。まあ、あるわけないか。なんて思っていた時。
「あの、よければ連絡先教えてもらえませんか!」