美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
「フラワーアーティストになったのはなぜなの?あなたなら他の色んなお仕事あったでしょうに」
「父を見返したかったの。父のレールに乗れと大学卒業と同時に言われた。それが何より嫌だった。昔から花は好きで、たまたま姉の親友の相良優華さんに頼んで留学して戻ってきたら、名取と父の力であっという間にテレビに出て名前が売れた。正直少し自分の実力を勘違いしてたのね。今回のことで思い知ったわ」
「……そうだったの」
「だから縁談が来た段階で名取君に連絡を取った。優華さんもいるしあちらで仕事をしたいと話したら、ちょうどスタッフを探していた、セレブ相手だし私がいいと即決されたの。もし彼も、店もすべて自分のものにできたら最高だと思った。店をやるのに別な違う能力が必要だと知らなかったのよ」