美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
叔父さんは黙って私をじっと見つめた。
「話していなかったが、御曹司の蓮様のことは椎名君という執事経由で巷に流れる噂が本当か確認したことがある。母親である奥様からも息子さんの話はうかがったことがある」
「巷に流れる噂?」
「お前は知らないか。ノースエリアでもとびきりの美男子のひとりで、人呼んで『玲瓏皇子』と呼ばれているらしい」
玲瓏皇子?なにそれ?
「透き通るように美しい皇子。そういうことだよ。お会いしたんだろ。どうだった?」