愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
口を開きかけた彼女へ、宣利さんが携帯を突きつける。
その画面をしばらく確認したあと、典子さんがおとなしくなったところからして、それなりの額が振り込まれたのだと思われる。
「ほら、花琳。
美味しそうだねー」
わざとらしく言いながら、私と彼のあいだになるテーブルの角で宣利さんは再び蓋を開けた。
それは季節の梨を使ったものがメインで確かに美味しそうだが、典子さんが気になる。
彼女は二つ目のケーキを手に、恨みがましくフォークを咥えて私を睨んでいた。
「あんな人、放っておいていいよ。
こんな幼稚な嫌がらせをする人間が悪い」
宣利さんの言い様は冷たいが、そのとおりなだけに彼女を庇う余地はない。
それでも典子さんを気にしながら、彼がサーブしてくれた梨の生ハム巻きを食べる。
「そもそも、僕が怖いからって花琳を標的にするのはやめてもらえないですかね」
典子さんと目もあわせず、宣利さんが呆れ気味に言い放つ。
「べ、別にアンタなんて、こ、怖くない、……し」
けれど彼女はしどろもどろになっていた。
その画面をしばらく確認したあと、典子さんがおとなしくなったところからして、それなりの額が振り込まれたのだと思われる。
「ほら、花琳。
美味しそうだねー」
わざとらしく言いながら、私と彼のあいだになるテーブルの角で宣利さんは再び蓋を開けた。
それは季節の梨を使ったものがメインで確かに美味しそうだが、典子さんが気になる。
彼女は二つ目のケーキを手に、恨みがましくフォークを咥えて私を睨んでいた。
「あんな人、放っておいていいよ。
こんな幼稚な嫌がらせをする人間が悪い」
宣利さんの言い様は冷たいが、そのとおりなだけに彼女を庇う余地はない。
それでも典子さんを気にしながら、彼がサーブしてくれた梨の生ハム巻きを食べる。
「そもそも、僕が怖いからって花琳を標的にするのはやめてもらえないですかね」
典子さんと目もあわせず、宣利さんが呆れ気味に言い放つ。
「べ、別にアンタなんて、こ、怖くない、……し」
けれど彼女はしどろもどろになっていた。