愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
お茶と届いたアフタヌーンティの箱、取り皿をワゴンに乗せてリビングへ戻った。
「お待たせしました」
入ってきた宣利さんを、典子さんが上目遣いで不満げに睨む。
もしかしてさっきの僅かな間でもなにか、言ったんだろうか。
「姉さんお待ちかねのアフタヌーンティですよ」
綺麗に口角をつり上げて笑い、宣利さんが箱を彼女の前に置く。
けれどそれは完全に作り笑顔だったし、ひと言でも文句を言ったらその場で抹殺されそうだった。
わざわざ彼が、蓋を開けてくれる。
けれど、中を見て固まった。
なにか問題があったんだろうかと、そろりとのぞき込む。
そこにはどう考えてもふたり分しか入っていなかった。
猛烈な勢いで箱が宣利さんの手元へ引き寄せられる。
携帯を手にした彼は、目にも留まらぬ速さで画面に指を走らせた。
「これは僕らでいただきます。
姉さんはこれを」
まだテーブルの上に置いてあった、先ほどのケーキの残りを彼が典子さんに押しつける。
「ちょっ」
「アフタヌーンティ代は姉さんの口座に振り込ませていただきましたので、奢りなどと言わないでくださいね」
「お待たせしました」
入ってきた宣利さんを、典子さんが上目遣いで不満げに睨む。
もしかしてさっきの僅かな間でもなにか、言ったんだろうか。
「姉さんお待ちかねのアフタヌーンティですよ」
綺麗に口角をつり上げて笑い、宣利さんが箱を彼女の前に置く。
けれどそれは完全に作り笑顔だったし、ひと言でも文句を言ったらその場で抹殺されそうだった。
わざわざ彼が、蓋を開けてくれる。
けれど、中を見て固まった。
なにか問題があったんだろうかと、そろりとのぞき込む。
そこにはどう考えてもふたり分しか入っていなかった。
猛烈な勢いで箱が宣利さんの手元へ引き寄せられる。
携帯を手にした彼は、目にも留まらぬ速さで画面に指を走らせた。
「これは僕らでいただきます。
姉さんはこれを」
まだテーブルの上に置いてあった、先ほどのケーキの残りを彼が典子さんに押しつける。
「ちょっ」
「アフタヌーンティ代は姉さんの口座に振り込ませていただきましたので、奢りなどと言わないでくださいね」