愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
それでもうちの両親はもちろん、倉森のご両親も私を気遣ってくれて嬉しかった。
――ただ。
「……お金目当て」
宣利さんの姉、典子さんに睨まれたのは怖かった。
披露宴で隣に座る宣利さんをちらり。
結婚式でもそうだったが、にこりとも笑わない。
おかげで誓いのキスはマネキンとでもしているようで、乗り切れた。
この結婚が彼にとっても不本意なものなのはもう承知しているが、一応結婚式なんだから少しくらい笑ったっていいんじゃない?
……などと形ばかりの祝辞を聞きながら心の中で愚痴ってみる。
「なにか?」
スピーチが終わり、拍手が途絶えたタイミングで宣利さんが視線に気づいたのかこちらを見た。
「い、いえ!」
瞬間、目を逸らしてビシッと姿勢を正していた。
かけている銀縁眼鏡と相まって彼の冷たい視線は凍えるようだ。
そうか、これからはこれに付き合っていかなきゃいけないのか……。
いまさらながら、結婚を後悔した。
でも、まあ、そんなに長い期間ではないと言っていたし、我慢しよう。
披露宴のあとはそれらしく、そのまま会場だったホテルに泊まった。
ちなみに、新婚旅行は省略だ。
――ただ。
「……お金目当て」
宣利さんの姉、典子さんに睨まれたのは怖かった。
披露宴で隣に座る宣利さんをちらり。
結婚式でもそうだったが、にこりとも笑わない。
おかげで誓いのキスはマネキンとでもしているようで、乗り切れた。
この結婚が彼にとっても不本意なものなのはもう承知しているが、一応結婚式なんだから少しくらい笑ったっていいんじゃない?
……などと形ばかりの祝辞を聞きながら心の中で愚痴ってみる。
「なにか?」
スピーチが終わり、拍手が途絶えたタイミングで宣利さんが視線に気づいたのかこちらを見た。
「い、いえ!」
瞬間、目を逸らしてビシッと姿勢を正していた。
かけている銀縁眼鏡と相まって彼の冷たい視線は凍えるようだ。
そうか、これからはこれに付き合っていかなきゃいけないのか……。
いまさらながら、結婚を後悔した。
でも、まあ、そんなに長い期間ではないと言っていたし、我慢しよう。
披露宴のあとはそれらしく、そのまま会場だったホテルに泊まった。
ちなみに、新婚旅行は省略だ。