愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
行ったところでこんな宣利さんとふたりっきりなんて耐えられないので、よかったと思う。
ベッドに座り、隣のベッドを睨む。
……〝夜〟はどうするんだろう?
形だけの結婚だから、初夜とかない気がする。
いやしかし、相手は仮にも男なんだし、くだんの曾祖父からは跡取りを早くと望まれていた。
もう処女でもないし、義務だと思えば割り切れる……かな?
しかしそんな私の気持ちを知らず、あとからやってきた宣利さんはさっさとベッドに入って眼鏡を置き、布団に潜って目を閉じた。
「あ、えと」
しないのかと聞くのもあれだし、聞くと催促しているようで言い出しにくい。
「なんだ?」
不満そうに彼の目が開く。
「その」
私が言いたいことをなかなか言わないからか、彼は若干苛ついているように見えた。
「ああ」
それでもすぐに察してくれたらしい。
「僕は君を抱かない。
どうせすぐに離婚するんだからな。
じゃあ、僕は寝る。
邪魔をしないでくれ」
再び彼は体勢を整え、目を閉じた。
「あ、はい。
おやすみな、さい」
気が抜けてすぐに寝息を立てだした宣利さんを見ていた。
……しないんだ。
ベッドに座り、隣のベッドを睨む。
……〝夜〟はどうするんだろう?
形だけの結婚だから、初夜とかない気がする。
いやしかし、相手は仮にも男なんだし、くだんの曾祖父からは跡取りを早くと望まれていた。
もう処女でもないし、義務だと思えば割り切れる……かな?
しかしそんな私の気持ちを知らず、あとからやってきた宣利さんはさっさとベッドに入って眼鏡を置き、布団に潜って目を閉じた。
「あ、えと」
しないのかと聞くのもあれだし、聞くと催促しているようで言い出しにくい。
「なんだ?」
不満そうに彼の目が開く。
「その」
私が言いたいことをなかなか言わないからか、彼は若干苛ついているように見えた。
「ああ」
それでもすぐに察してくれたらしい。
「僕は君を抱かない。
どうせすぐに離婚するんだからな。
じゃあ、僕は寝る。
邪魔をしないでくれ」
再び彼は体勢を整え、目を閉じた。
「あ、はい。
おやすみな、さい」
気が抜けてすぐに寝息を立てだした宣利さんを見ていた。
……しないんだ。