イケメン吸血鬼を救え!ー私の血を貴方にー
性的に無理になったこととか、人間が苦手になったこととか灯莉にありったけ話した。
「______そんなことが、あったんだね。
そうだなー、無理に私から触れない。触れたい時に触れて?その方が気持ちも体もらくでしょ?」
「……と」
「え?」
「ありがとう…」
「どういたしまして。じゃあ、今日から宜しくね!ミーラさん」
シャラは、陰ながら見守っていた。
「ここにいないで、客間に戻ろ?」
灯莉は、微笑む。
ふと、俺は長いピンクの髪を触れたくなった。
肌は白く…とても甘い匂いが俺の鼻を掠める。
「ミーラ…さん?」
俺は、灯莉の首筋に顔を近づけ牙を突き立てた。
灯莉は、ビクつく。
「ちゅー」っと、血を啜る。
「…甘い」
これが、人に愛された血の味。
ほんと実現するんだ…
これを境に俺は少しづつ触れることに慣れていった。
だが、人から触られるのだけは無理だった…