悪魔なあなたと結婚させてください！

「まぁ、いいけど」
アレクはどこか納得できない様子でそれを見つめる。

「一応試着してくる」
幸は自分でも着れそうな服を見つけて嬉しそうだ。

試着してみても、いい感じにフィットしている。
サイズは２Lでピッタリだった。

４Lを着ていた自分が２Lを着られるようになるなんて、まるで奇跡だ。
試着室の中で思わずくるんっと回ってみたりする。

まだまだ腹部がでっぱって気になるけれど。それでもかなり引き締まったと思う。
「背が高ければこの体重でも十分なのに」

どうして自分は慎重が１７５センチ無いのだろうかと悔やまれる。
だけど今更身長を伸ばすことは難しそうなのですぐに思考を止めた。

試着室から出てみると、アレクが何枚かの服を持って待っていた。
どれもパステルカラーで見ているだけでウキウキしてきそうな色合いをしている。

「今度はこっちを着てみろ」