こじらせ男子の橘くんはワケありでした。


「じゃあ、金曜日行ってみよっか!」


「ちなみに沢木さんもその日シフト入ってるらしいよ!」


あの日の─

後ろで束ねた長い髪が風に揺れ、

子どものようにニコッと笑う零くんの横顔を

思い出す。


「え?あー、そうなんだ!」


「あ、今ちょっとドキッとしたでしょ?」


「してないよ!いるんだ〜って思っただけ。」


─意識してないっていったら嘘になる。

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