チョコより甘い恋を。
「深月ちゃん。

久しぶりに知佳もいるし、泊まっていけば?
私は歓迎よ。

知佳も深月ちゃんも、食べたいものあったら言ってね」

「ったく。
離れてた分の埋め合わせはホワイトデー以降にちゃんとするって。

その頃には何とか免許取れそうだしな。

何ならおふくろの言う通り、今日泊まっていけば?」

その台詞の後、ミッチーは私の身体を軽く抱き寄せて耳元で言葉を紡いだ。

白のオフショルニットなんてエロいの着て、俺のこと誘ってる?

夜、覚悟してね。

そんなエロい服、翌日には着れなくさせるからな」

……ああ、今夜は徹夜覚悟だな。

美冬(みふゆ)椎菜(しいな)も、こんな感じで今頃イチャイチャラブラブしているのだろうか。

ミッチーの家に行ってガトーショコラ渡したらすぐお暇するつもりの服のチョイス、失敗したかな?

でも、何だかんだで久しぶりにミッチーとイチャイチャできるから、結果オーライか。

「久しぶりに会えたからね。

会えなかった分、眠れないくらいのがいいな」

私を大事にしてくれる道明と、その家族に感謝を込めて、ハッピーバレンタイン。
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