腹黒王子様の溺愛が規格外。
「早く孫の顔が見たいなぁ」

「そう言うこというな。桜の負担になるだろ」

「あはは、冗談だよ。この家のしきたりもキツイもんだよな。20歳になるまで手出しちゃいけないとか……まぁ相手のことを思ってのことだろうけどさ」


……そのルールを作ったヤツの気持ちも、結構よくわかるからキツイんだよな。


「まぁまぁ、幸せになれよ、蓮」

「……ああ」


それからしばらく他愛のない会話をして過ごした。


二十分後……


「桜、おかえり——桜?」


桜が顔を真っ赤にして帰ってきた。


「お、お義母さんたちの出会いから何もかも刺激的すぎたよ……」


緊張がほぐれたのか、疲れてソファに座るなり僕によりかかってきた。


「母さん、何言ったんだよ」

「あら。別に恥ずかしいことなんて言ってないけど?」

「……そうかよ」


桜の背中をさする。

ちょっと緊張で疲れすぎちゃったかな。



「……そろそろ帰るよ」

「ええ!もう帰っちゃうの?」

「俺が疲れたから。じゃあまた今度」

「またな」

「ええー!またね、桜ちゃん!いつでも甘いもの食べにきていいからね!」

「ありがとうございます……!」




それから数分後、車に乗り込み屋敷に帰って行った。


< 152 / 166 >

この作品をシェア

pagetop