腹黒王子様の溺愛が規格外。
夕方のことだ。

桜が先にお風呂に入っているようで、暇をしていた僕。


今日のネグリジェはいつもより分厚い生地になっている。最近冷え込んできたし。

桜がお望みであればどんなに高い服だって準備しよう。


桜のためならなんだってできる。


って……こういうことばっかり考えるから重くなってくんだよな。


「蓮くんただいま!」

「おかえり桜」


ぎゅっと抱きついてきた桜を抱きしめ返す。


正直毎回心臓が掴まれたような感覚がしているが、まだ生きてはいる。

桜は本当に、何よりも可愛らしい。いや、桜以外に可愛いものなんて存在しないけれど。


「……そろそろ蓮くんお風呂入ってくる?」

「うん、そうするよ。そうだ桜、プレゼントがあるんだ」

「プレゼント?」

「僕がお風呂に入ったら部屋にあるもの開けてみて」

「わかったよ!」


プレゼントという単語に胸を躍らせた桜は随分とご機嫌だった。





それから浴室に着き服を脱ぎ、髪と身体を洗い浴槽に浸かった。


……こうやって毎日桜が入った後の風呂に入るのが至福の時間だ。

あと何年かしたら、一緒に入ることだって叶うけれど。


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