一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ


塁の手が動き出す。

「塁。明るくて、恥ずかしい」

「今さらか?さんざん見てるぞ?」
クスッと笑う塁。

「それとこれとはなんか別じゃん」

「そういうもんか?んじゃ、やめる?」
塁は、私にいつも言わせようとする。

自分は何も言わないのに。

何を隠してる?
何を我慢してる?
それでも、この手を止めないのはなんで?
どうして?

言葉はないけど、塁の行動には全て愛が溢れているように感じてしまう。

結局、何も言わない私を塁は好き放題攻めたてて、のぼせる一歩手前でなんとかお風呂から出された。

「大丈夫か?」
なんて言って、笑ってんじゃん。

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