一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ


「いやいや、何か他に言う事あるでしょ」

「ん?ああ。よろしくな」
とニコニコしながら言ってきた。

「ちょちょちょちょ!!よろしくだけど!他にさ!!あるでしょ?何で私と結婚したいと思ったかとかさ!」

バカなの?
いつもあんたが、私を熱い眼差しで見つめてた理由があるでしょってのよ。

もう、勘違いではないのは良くわかった。

わかったけど、ちゃんと聞きたい!!

「お前を守るためだ。」

え?
何から?
私、狙われてんの?
組織とか?

「まずわかった。んじゃ守って。あとは?」

「あとって、そんな、、、」

すると、塁が何かに気づいたように目を大きく開いた。

ん?
なに!?

と思ったら、急に私を見たまま口を押さえた。

なによ!?

「あ、、、。」

なんだ?

「あ?」

そして、塁は口から手を下ろして、一度深呼吸をする。
何か決心したかのように。

私にいつもみたいな、熱い眼差しで見つめてきた。


< 152 / 277 >

この作品をシェア

pagetop