一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「いやいや、何か他に言う事あるでしょ」
「ん?ああ。よろしくな」
とニコニコしながら言ってきた。
「ちょちょちょちょ!!よろしくだけど!他にさ!!あるでしょ?何で私と結婚したいと思ったかとかさ!」
バカなの?
いつもあんたが、私を熱い眼差しで見つめてた理由があるでしょってのよ。
もう、勘違いではないのは良くわかった。
わかったけど、ちゃんと聞きたい!!
「お前を守るためだ。」
え?
何から?
私、狙われてんの?
組織とか?
「まずわかった。んじゃ守って。あとは?」
「あとって、そんな、、、」
すると、塁が何かに気づいたように目を大きく開いた。
ん?
なに!?
と思ったら、急に私を見たまま口を押さえた。
なによ!?
「あ、、、。」
なんだ?
「あ?」
そして、塁は口から手を下ろして、一度深呼吸をする。
何か決心したかのように。
私にいつもみたいな、熱い眼差しで見つめてきた。