一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「愛してる。ヒカリ。」

やっとだ。
やっと言ってくれた。

私は、これが聞きたかった。
ずっと。ずっと。

一気に目に涙がたまり、ポロポロとこぼれ落ち出す。

塁はスッと立ち上がって、私の所まで来ると、私を持ち上げて自分の上に座らせ、ぎゅーっと抱きしめてくれる。

「ヒカリ。愛してる。ずっとお前だけを愛してた」

「ずっと?」

「ああ。ずっとだ。お前が思うよりずっと昔から」

「そんなに、昔から?」

「そうだ。俺には、お前しかいない。
お前は?俺には聞かせてくれないのか?」

塁の瞳が揺れている。

「塁。私も。愛してる。塁と結婚したかった」

そして、塁は安心したようにフッと笑った。

「ああ。ヒカリ。結婚しよう。」

「うん。塁と結婚するッ!」

そしてどちらからともなくキスをした。
唇が離れて、オデコをくっつけたまま2人でクスッと笑って、またキスをした。


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