一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
そしてひとつ思った事を口にする。

「私を想像してた?」

塁は瞳を大きくした。

図星だ。

塁は観念したように話し出した。

「中高の時は、まだ抵抗してたんだ。自分の気持ちに。まだヒカリは子供だったから。あの頃の歳の差は大き過ぎた。」

「うん」

「でも、ヒカリが高校に上がって一気に大人になったらもう、ダメだった。
めちゃくちゃに抱いてしまいたくて。
だから、身代わりにしてた。いろんな女を。
当たり前に。もう、無意識に。」

「想像通りだった?」

「所詮身代わりだ。彼女もいた事ない。
お前は、全く違う。別物だ」

そう言って、キスを落とした。
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