一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「ヒカリっ、」

塁は強く抱きしめる。

「ごめんな。あの頃避けてしまって。危険だと思ったんだ。近くにいたら。変なことしそうで。ヒカリはまだ何も知らない歳だったし。俺も、そんな自分に戸惑ってしまって。ああするしかなかった」

「塁、、、」

「嫌いにならないでくれ」

塁は、懇願するような声で囁く。

「なる訳ない!!むしろ、嬉しい!!
そんなに昔から、私は塁に思われてたんだと知れて!!」

「ヒカリ、、」
塁は瞳を揺らして、私を見つめる。

「でも、、、塁。
塁さ、相当経験値高くない?」

塁がギクっとした。

「塁。隠さないで。言って全部」

「いや、、まぁ。人並み」

「じゃないよね?」

「あー。まぁ、ちょっとだけ、、」

歯切れ、わっる!
< 158 / 277 >

この作品をシェア

pagetop