一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
私はヴィラに戻って、シャワーを浴びてベッドにダイブする。

「っはー!!楽しかった!!また乗りたい!!」

「ああ。日本でも乗ろうな」

「うん!!」

「ヒカリ、こっちきて」

塁がクッションを背に、ベッドに座ってる上に跨った。

塁は、すぐくっつきたがる。
ふふふ。

ぎゅーっと抱きしめられた。

「帰りたくない」

塁が、私の胸に顔をうずめてそんな事を言ってる。

「そだね。こんなに楽しいと思わなかった」

「な。何気に初めての旅行だったしな」

「だよね!?楽しかったね!」

「ああ。ずっとヒカリといろんな所行きたかった」

「ふふふ。昔から?」

「ああ。昔から」

塁は、ずっと我慢してたんだもんね。

「塁。我慢強いね」

「ははは。正直、我慢出来てないけどな」

身代わりにしてた事かな?
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