一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「塁。人いないね」

「ああ。貸し切ってる」

「は?」

「ヴィラの宿泊客で、言えば時間で貸し切れるらしい」

「そうだったの?」

「ああ」

だからいなかったんだ!
んじゃビキニで良かったじゃん。

茅葺きのパラソルで、白いビーチチェアに足を伸ばして、2人並ぶ。

「ヒカリ、ジェットスキー乗る?」

「まぢ?乗るー!!」

宿泊客は自由に乗っていいらしい。
経験があれば。

塁は日本の小型船舶免許を持ってる事を説明した。
持ってたんかい。

スタッフから簡単に説明を受けて、塁とさっそく乗った。

「キャー!!ヤバーい!!」

「ははは!捕まってろ」

塁はガンガン進んでいく。
波に当たってバインバイン揺れる。

「キャー!!塁すごーい!!」

「おもしれー!久しぶりだわ」

急カーブをしたり、塁もはしゃいでる。

「ははは!!楽しすぎー!!」

「ヒカリも好きか?」

「大好きこういうの!」

「ははは!良かった」
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