一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
そして、翌日の午後またヒカリと病院へ向かった。

無事に男の子が産まれたそうだ。

"丈慈(じょうじ)"

名前を聞いて笑った。

でも、顔を見て納得した。

産まれた赤ん坊は、純平そっくりだったから。

しかも、新生児とは思えないデカさだった。

もっとこう、ムチっとしてチマっとしてなかったか?赤ん坊って。

丈慈は、新生児なのに手足がひょろひょろと長くて、手も足もデカかった。

かわいいのは間違いないが。

「猿だな。なんか、思ってたのと違うな」

「塁!!」

ヒカリにどつかれた。

純平も麗も笑ってる。

「クックックックッ!俺達も全く同意見だ」

「ははは!でも、無事に産まれて良かったな。麗も純平もおつかれな」

「抱っこする?」
麗が言う。

「、、、する」
めっちゃかわいい。
実はさっきからしたくてウズウズしていた。
< 218 / 277 >

この作品をシェア

pagetop