一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
そのまま、丈慈はヒカリの腕の中でスヤスヤと寝た。
「ふふふ!寝ちゃってる」
「麗。今のうちに、麗も寝とけ」
純平が、麗に声をかけた。
「うん。それじゃ、寝るね。ヒカリも塁もありがとうね」
「ああ。ゆっくり休めな」
俺も声をかけた。
「純平。お疲れ。お前も寝てないだろ?」
「ああ」
「丈慈、このまま見とくから、お前も寝ろ」
「悪いな。そうする」
ここは個室だから、付き添いも一緒に休めるように畳のコーナーがあって布団も用意されていた。
純平はそこに入ると、麗と同様、直ぐに眠りについた。
俺とヒカリはソファーに並んで座る。
「ヒカリ。重くないか?」
「ふふふ。大丈夫。あったかくて、かわいいね!」
「ああ。そうだな」
「塁?」
「ん?」
「私たちも、早く欲しいね!」
「ははは。大丈夫だ。すぐだきっと」
俺はヒカリの頭を撫でた。