一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ

「塁。いつもありがとう」

「ははは。なんだ?」

「塁、何でもできるから。私も何かしたい」

「してくれてるだろ。飯も掃除も洗濯も」

「それは塁もやってんじゃん」

「いいんだよ。好きでやってんだ。気使うか?」

「ちょっとだけ」

「ははは。そもそも男と女じゃ体力も違うだろ。同じ事をするのにも、負担がそもそも違う。しかも、今なんてヒカリは妊娠中で、全部2人分だぞ?逆に俺が何もしなかったら、それこそ俺だって気使うわ。」

「そういうもん?」

「ああ。どう考えてもそうだ。」

すごい考え方の持ち主だ。

「わがままを言っていいならひとつだけ。」

「何?」

「子供が産まれても、俺との時間は作ってほしい。あと、自分の時間も。上手に、周りに頼ろう。頼ったからって、子供に愛情がないとかじゃないだろ」

まさかだった。
確かに、産まれたら全部が子供優先になるもんね。
当たり前だけど。
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