一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ


涼太さんのボルボが先陣切って、凄い勢いで曲がって行った。
たぶん、仁さんを送って、マンションに帰るんだな。

「ははは。涼太君どんだけだよ」
塁も笑ってる。

レジデンスに着けば、塁はディフちゃんを頭から駐車した。

そして、純平さんも隣に頭からバンとベンツを停める。

陽平さんのジープも同じだった。
ははは。
どんだけよ。

塁は、大急ぎで車からグランピングの荷物を一気に持って、エントランスに向かう。
純平さんも陽平さんも。

目のギラギラが隠せていない。

「お先」
陽平さんと菜由が3階で降りた。

「ばいばーい」
私と麗は菜由に手を振る。

「んじゃ」
塁が声をかけて、私達も4階で降りる。
塁に手を引かれながら、振り向き麗に手を振った。

ドアが閉まる瞬間、純平さんにキスされてるのが見えて笑ってしまう。
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