一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
相変わらず、塁さんの手は私に回ったまま。

全然嫌じゃないからいいけどさ。

そして、濃厚なキスシーンもやっと終わった。

はぁーおもしれーと言って涙を拭く塁さん。

よっぽど面白かったらしい。
純平さんサイドからも、相当野次が飛んでいた。

私も塁さんにハンカチを差し出してみる。

すると塁さんが、ズイッと顔を下げた。

ん?拭けってこと?

ちょいちょいと拭いてあげた。

すると、塁さんはニコッと微笑んでまた、前を向いた。

変なの。
ははは!
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