一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
そして、そんな事を思っていればあっという間に、誓いのキスの時間になった。

キャー!!
ついにだー!!

親友のキスシーン!!
ウケる!!

さすがに塁さんの手も、もう気にしてる場合ではない。

純平さんが、ベールを上げた。

ドキドキ!!

くるぞくるぞー!!

チュー


うわぁー!映画のワンシーンみたい!!
美しい!!

チュー


ん?長くね?

と思えば、純平さんが麗の腰にグイッと手を回して引き寄せ濃厚なキスシーンが始まった。

麗は、真っ赤な顔してキスを続ける純平さんをバシバシ殴っている。

私はもうポカーンだ。

ふと塁さんを見上げれば、なんと爆笑していた。
え?いーの?
ヤキモチ的なのないの?


塁さんて、良くわかんない。

私は完全にシスコンだと思ってたけど。

塁さんも、私に気づいて涙が出るくらい爆笑しながら私を見下ろした。

ははは!
つられて私も笑ってしまう。
< 74 / 277 >

この作品をシェア

pagetop