病んだ心をつまびいて
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廊下を歩いていると、通り過ぎる生徒たちが私をまじまじと見つめてきた。
な、なに?
私の顔になにかついてる?
ぺたぺた触ってみるけど特にない。
スマホの内カメラで確認しても、あるのは表情のうすい私の顔面だけである。
「あっれぇ?茜〜!背中なんか貼ってあるよ〜?」
聞きたくない声が投げられた。
そう、華凛。
取り巻きたちと一緒に私を囲んでくる。
そして私の背中に貼ってあるものを剥がし、どこかわざとらしい笑顔をこぼした。
「ねー!みんなー!この女、誰だか知らなーい??」
くるりと踵を返した華凛が、教室の中に入っていく。
その挙動の意味がわからなくて、私はいぶかしげな気持ちで背中を追った。
黒板の真ん中にA4サイズにプリントされた写真が張り出されていた。
おそらくそれは、さっき私の背中に貼ってあったもの。
あまりの衝撃に喉がおかしな音を立てて上下する。
その写真に写るものは──私の下半身だった。