病んだ心をつまびいて
「え、あ……どうしたの?」
「やっぱり冷たい……教えてください。いつから待っていたんですか」
「う……それは……」
じんわりと頬を熱くして、そのピンクに染まった肌を私の手のひらにあずけてくるアズマさん。
気まずそうに目を伏せながら
「3時間前くらい……」
と答えた。
卒倒しそうになるが、耐えた。
バカなんですか?とも言いそうになったが、それも耐えた。
私はアズマさんの手を掴み、ソッコーで自宅へ連行する。
「中へどうぞ。風邪を引かれては困ります。要件はアズマさんを温めてから聞きますので」
「う、うん……ごめんね……お邪魔します」
廊下を進み、リビングのソファに座ってもらう。
「お風呂沸かします。そのあいだコーヒでも……」
「え?!いいよ、いいから!ほら、僕ジャケット着てるし!」
「ですが……」
「ほんとに平気!コーヒーだけいただきます!」
眉を下げながらニッコリ笑うアズマさん。
ならせめてと、ブランケットを羽織らせた。