病んだ心をつまびいて




なにを、言っているの?




目と目が、しかとぶつかる。


そのまなざしは優しいのに、人間的な本能が全身を総毛立たせた。




こわい……なにか、おかしい。

   


「わ、私、そろそろ……」




直視していられなくて、逃げるようにうつぶせの体勢になり、立ち上がろうとする。



  



刹那──視界の右端に、白光りするものが映った。






< 306 / 311 >

この作品をシェア

pagetop