望まれない花嫁に愛満ちる初恋婚~財閥御曹司は想い続けた令嬢をもう離さない~
正直言うと、よい思い出が一切ない義家族とは、距離を置きたい。

でも笛吹家を出たとはいえ、伯父たちとの関係は無くならない。史輝の足を引っ張らないように、良好な関係を保つ必要がある。

しばらくすると川田が迎えに着て、屋敷内を案内して貰った。

中央館一階には、広い厨房と、多目的ホール、客室など。

主に来客に備えた設備が集まっている。

東館の二階には史輝と美紅が暮らすプライベートエリア。

二階は各私室があり、一階が家族用のダイニングルーム、書斎などがある。

西館は義父が暮らすエリアのため、案内には含まれなかった。

それでも館内は思っていたよりも広く複雑な造りで、覚えるのが大変だったが、必死に川田の説明を記憶に焼き付ける。

広い庭には車庫と温室、使用人の休憩室があるそうだが、それは後日見せてもらう事になった。

想像していた以上に時間の経過が早く、気付けば日が暮れていた。

その日の夜は家族用のダイニングルームで、専属シェフが作る料理をひとりで食べた。
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