最強総長さまは元執事
ご挨拶
流星とショッピングに行ってから1週間が経った。
「——愛華様。」
「ん、なぁに?」
リビングで流星が注いでくれた紅茶を飲んで、のんびりとくつろいでいるとき。
唐突に、流星に名前を呼ばれた。
「私の族の暴走が5日後にあるのですが……。」
「え?」
「あ、ご存知なかったのですね。余計なことを言ってしまいました。私はそれに行かないのでご安心を。」
「え??」
………ちょっとなにを言ってるんだ君は。
まず流星の族……ディグニティー?だっけ、それの暴走(え、バイクとかでぶんぶん走るやつよね?)があることに驚いたのに、さらに行かないとかご安心をとか言われても……え、なにに安心すればいいの?
もう二重に驚かされて語彙力がなくなってる。「え」の1文字しか出てこないし。
——— 「流星様っていえばさ……、今年の夏も暴走あるよね? Dignityの! ホント、全員かっこいいよね〜♡」
あ。
そういえば言ってたわ、クラスの女子が。
てか流星って総長って言ってたよね?
総長不在で暴走する族とかあるの?ダメじゃない?