最強総長さまは元執事

「……花園愛華。」

え、それだけ?と言いたげなみなさん(流星と湊を除く)。

悪い??

優真は優しい目をしてるけど、他3人はみんな私を警戒している。陽太と葵は、警戒心を隠してるつもりっぽいけど、丸わかり。

所詮、“よろしく”だなんて、口だけに過ぎない。

なら、私もこんな態度でいいでしょう?


「おい。お前ら、愛華様にどんな態度してる…?」

いきなり、とてつもない殺気が流星から滲み出た。

「気にしてないから大丈夫。落ち着いて、流星。」

「……すみません。」

渋々殺気を鎮めた流星だけど、君、すごい3人睨むじゃん。え、仲間なんだよね……?


「総長が人の言うこと聴いてる……」

まあまあ失礼なことを言う葵。

確かに流星は頑固なとこあるけどさ、言い過ぎね?


「ごほん。とりあえずさ、流星はなにをしに来たの?花園さんを僕たちに紹介するため?」

沈黙を破ったのは、またもや優真。

苗字呼びのところを見ると、やっぱり紳士だ。
そして、空気を読みつつ変える天才でもあるらしい。
有能すぎる。さすが副総長って感じ?


「……今年の暴走に俺は出ないつもりだった。が、愛華様が見たいとおっしゃった。だから愛華様と一緒に参加することにした。愛華様と顔合わせも兼ねて、今日直接伝えに来ただけだ。」

「なるほどね。」

しかも理解力があるときた。

他3人は、流星の言ったことを飲み込みきれていないことがよく分かる表情(かお)になっている。

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