本日、初恋の幼なじみと初夜を迎えます。~国際弁護士は滾る熱情で生真面目妻を陥落させる~
言葉の意味が全然つかめず、思わず顔を上げた。目が合った途端、黒目がちな瞳が柔らかく細められる。
「裏表のない真っすぐな言葉で、外交官としての彼の仕事ぶりを聞けたこと、本当にありがたかったです」
「それは」
「彼の仕事がとても重要で大変なものだってわかっていたつもりでしたが、一緒に働く方の口から直接聞けると全然違いますね。彼のことをしっかり支えて行こう、安らげる場所になれるよう努力しようって、そう思いました」
穿った見方をすれば、これは盛大な嫌味とも取れる。けれど、そうではないと直感が告げた。
「気づいてらっしゃるんでしょ? 私が首席のことを……その、一方的に……」
言葉を濁したら、彼女は困ったように眉を下げる。
「それは、なんとなくですが、もしかして、とは思っていました。でもそれに対して私はどうこう言える立場ではありませんでしたから」
どこか悲しげに微笑んだ彼女は、わけあってプロポーズを断った後に彼の子を身籠っていることに気づき、黙って産んだのだと口にした。
衝撃の事実に目を見張った。
そんな話は聞いていない。首席は拓翔君の父親は自分だ、とだけ言っていた。
「裏表のない真っすぐな言葉で、外交官としての彼の仕事ぶりを聞けたこと、本当にありがたかったです」
「それは」
「彼の仕事がとても重要で大変なものだってわかっていたつもりでしたが、一緒に働く方の口から直接聞けると全然違いますね。彼のことをしっかり支えて行こう、安らげる場所になれるよう努力しようって、そう思いました」
穿った見方をすれば、これは盛大な嫌味とも取れる。けれど、そうではないと直感が告げた。
「気づいてらっしゃるんでしょ? 私が首席のことを……その、一方的に……」
言葉を濁したら、彼女は困ったように眉を下げる。
「それは、なんとなくですが、もしかして、とは思っていました。でもそれに対して私はどうこう言える立場ではありませんでしたから」
どこか悲しげに微笑んだ彼女は、わけあってプロポーズを断った後に彼の子を身籠っていることに気づき、黙って産んだのだと口にした。
衝撃の事実に目を見張った。
そんな話は聞いていない。首席は拓翔君の父親は自分だ、とだけ言っていた。