本日、初恋の幼なじみと初夜を迎えます。~国際弁護士は滾る熱情で生真面目妻を陥落させる~
詳しく話を聞くと、どうやら結城首席が在米日本国大使館の一等書記官に就任した前後の話だとわかった。
米国で一緒に働いている間、首席に恋人の気配がしなかったのは彼女のことを想い続けていたからなのだと確信する。
「そう……だったんですね。直接聞いてみないとわからないことばかりですね、世の中」
「ですよね。だからもしよかったら、また職場での彼ことをお聞かせください。あ、北山さんのお話も」
「わたしのも、ですか?」
「はい。お仕事の中身じゃなくていいんです。どこでランチを食べるのかとか、どんな方が働いてらっしゃるのかとか、ささいなことで。外務省の中のことを全然知らなくて」
そう言われてみれば、私達にとっては当たり前のことでも、ほかから見れば新鮮なこともたくさんあるのだろう。わかりましたとうなずいたら、心底うれしそうな笑顔が返ってきた。
「やだもうこんな時間! そろそろ始めましょうか」
「ですね。よろしくお願いいたします、さやか先生」
立ち上がった彼女がピタリと停止した。白い頬が見る見る桃色に染まっていく。
「せ、先生はやめてください」
「じゃあ私のことも名前で呼んでくれたら考えます」
「わかりました。きょ、香子さん」
あたふたするさやかさんをかわいく思いつつ、「はい」と真面目な顔で返事をして、彼女の後に続きキッチンへと向かった。
米国で一緒に働いている間、首席に恋人の気配がしなかったのは彼女のことを想い続けていたからなのだと確信する。
「そう……だったんですね。直接聞いてみないとわからないことばかりですね、世の中」
「ですよね。だからもしよかったら、また職場での彼ことをお聞かせください。あ、北山さんのお話も」
「わたしのも、ですか?」
「はい。お仕事の中身じゃなくていいんです。どこでランチを食べるのかとか、どんな方が働いてらっしゃるのかとか、ささいなことで。外務省の中のことを全然知らなくて」
そう言われてみれば、私達にとっては当たり前のことでも、ほかから見れば新鮮なこともたくさんあるのだろう。わかりましたとうなずいたら、心底うれしそうな笑顔が返ってきた。
「やだもうこんな時間! そろそろ始めましょうか」
「ですね。よろしくお願いいたします、さやか先生」
立ち上がった彼女がピタリと停止した。白い頬が見る見る桃色に染まっていく。
「せ、先生はやめてください」
「じゃあ私のことも名前で呼んでくれたら考えます」
「わかりました。きょ、香子さん」
あたふたするさやかさんをかわいく思いつつ、「はい」と真面目な顔で返事をして、彼女の後に続きキッチンへと向かった。