本日、初恋の幼なじみと初夜を迎えます。~国際弁護士は滾る熱情で生真面目妻を陥落させる~


「痛くないか?」
「ん、へーき。あっ、そこ……」
「ここか?」

 コクコクと小刻みに頭を振る。

「香ちゃん、気持ちいい?」
「うん。すごく……あっ」

 力加減が絶妙な上にピンポイントを外さない。思わず「ふぅー」と長い息を吐き出すと、彼の動きが激しくなった。

「そろそろいいか?」

 いつまでもこうしていたいような気持ちはあったが、そういうわけにもいかない。もう一度頭を縦に振ると、「目閉じてて」と低い声が言う。もう既に閉じていたが、言われた通りにぎゅっとまぶたに力を込めた瞬間、ザーッという音と共に温かいものが顔にかかった。

 水圧の高いシャワーが泡と一緒に汚れを落としていく。マッサージ効果もバッチリで頭皮がすうっとして気持ちがいい。

 お風呂に入りたいと言った私に、圭君は『わかった』とふたつ返事で了承してくれた――まではよかったが、突然私の髪を洗うと言い出した。

『遠慮します』
『腕は保証するよ』
『一緒にお風呂なんて無理』
『許可なく触れたりしないと誓うから』

 延々と続いた攻防の末、私はバスボムを入れたお湯にバスタオルを巻いて入り、彼はバスローブを着た状態でバスタブの外から洗う、というところに帰結した。
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