君のブレスが切れるまで外伝―on a rainyday remember love―
「気をつけてね」
「は、はい……ありがとうございます」


 スカートを翻し、彼女に背を向ける。
 この後、二ヶ月間という時期が私には待っている。会えただけでも十分だ、彼女は変わってなんていなかった。巡り会えて、これほど嬉しいことはない。きっと、この胸の高鳴りは喜んでいたのだと、感情が理解できない自分を意思で錯覚させる。


「奏……私、貴女に会えて本当に嬉しいのよ……」


 私たちは巡り合った。
 長い年月を越えて。君は偶然として、私は必然として。
 巡り合ったのだ。
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青春・友情270ページ

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愛を知っているけど、いじめられてしまった少女。愛を受けられず、感情を欠落させさせてしまった少女。 辛くて、苦しくて、けれども恐らくこれ以上ないほど純粋な愛がテーマの物語です。 人の一面がどれほどまでに醜くて、汚いのか。人の一面がどれほどまでに美しく、優しくいられるのか。 上記の通り、とてもストレスのかかる陰鬱なストーリーとなっています。けれども、最後には必ずよかったと言わせてみせる。そんな物語として描きました。 不幸のどん底で彷徨っていた主人公の奏(かなで)がある少女と出会い、未来を切り開いていく。そんな世界を、ほんの少しだけ覗いてみませんか? ※2022/11/09更新 1ページがとても長かったので、現在1000文字以下にページを分割しています。ページ分割は現在3章26話まで終わっています。

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