契約結婚、またの名を執愛~身も心も愛し尽くされました~
だががっちり手を繋がれたままではままならない。
むしろ逆に引き寄せられて、一層密着する形になる。
しかもリップ音と共に走った刹那の痛みは、おそらくキスマークを刻まれたためだろう。
希実が唖然として首に手をやれば、東雲がニヤリと笑った。
「み……見えちゃうじゃないですかっ」
「髪を下ろせば大丈夫じゃないか?」
髪を纏めていたゴム紐を外され、希実は慌てた。きっと癖がついている。それを見られたくなかった。
「ボサボサなのに……!」
「サラサラしていて僕は気にならないけど……それならついでに美容院で整えてもらおうか? この近くに知り合いが経営している店がある。完全予約制だが何とかなると思うな」
「え? え?」
思いもよらない展開に戸惑っていると、彼が手早くどこかへ電話をかけ、言葉を交わした。
相当親しい間柄なのか、砕けた口調で話し通話を終える。
むしろ逆に引き寄せられて、一層密着する形になる。
しかもリップ音と共に走った刹那の痛みは、おそらくキスマークを刻まれたためだろう。
希実が唖然として首に手をやれば、東雲がニヤリと笑った。
「み……見えちゃうじゃないですかっ」
「髪を下ろせば大丈夫じゃないか?」
髪を纏めていたゴム紐を外され、希実は慌てた。きっと癖がついている。それを見られたくなかった。
「ボサボサなのに……!」
「サラサラしていて僕は気にならないけど……それならついでに美容院で整えてもらおうか? この近くに知り合いが経営している店がある。完全予約制だが何とかなると思うな」
「え? え?」
思いもよらない展開に戸惑っていると、彼が手早くどこかへ電話をかけ、言葉を交わした。
相当親しい間柄なのか、砕けた口調で話し通話を終える。