塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 TABOTの第一声に、ハル君が噴き出した。

「一人称が俺様? どういう言葉学習させたのさ」
「いや、ちょっと、とある人を思い浮かべて……」
「ふぅん。モデルがいるんだ」
「相談はね。たまに予期せぬ動作をしたり、いきなり停止することがあって」

 ふんふんと、ひなたの開発ノートを見ながら、ハル君が不具合を点検していく。いくつかの修正を提案され、実行したところ、すぐに問題は解決できた。

「はー、凄い。私が2か月かけてできなかったことが、一時間で……」
「ボクもこれしか特技がないから。ひなちゃんはゆっくりだけど粘り強く努力するタイプだから、そういう人は長い目で見たら成功すると思う」
「そうかな……」
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